『マスコミフォローなき情報発信は、実らない!?』
対マスコミフォローは、超重要
『対マスコミフォロー』と聞いて、イメージはわきますか?
もし、『???』となるようであれば、本コラムをぜひチェックしてください。
弊社が提唱する『販促広報』では、
『フォロー』という言葉を使う場合、記事が出た後の商品(販売)に関する体制を指すことが多いですが、『対マスコミフォロー』という場合には、また別のアクションを意味することになります。
ちなみに、
『販促広報』というのは、販売促進(商品・サービス販売)を目的とした『広報』を意味します。『広報』という表現は、『メディア露出を目的とする手法』という色が強いですが、弊社では、『販売促進を目的とし、メディア露出を活用』する、という広報戦略を推奨しています。
話しを戻しますと、
『対マスコミフォロー』と言った場合で、最も重要だといえるのは、リリース発信後のフォローです。
広報は、PDCA
リリースを発信後、マスコミ担当者に届いたか否か、『フォロー』をしていますか?
これが『対マスコミフォロー』です。
もし、していないということであれば、リリースは流しっぱなしとなり、アクションが改善されるサイクル(PDCAサイクル)にはなっていないということです。
ご存知の通り、
PDCA=PLAN+DO+CHECH+ACT
マーケティング担当者なら必ず実施している一連のアクションですが、想像以上に、広報担当者はおこなっていないのが実態です。
この『フォロー』を行うことで、何が改善されていくのか。
到達度に加え、マスコミ担当者の反応がわかります。
簡便に列挙するならば、
- どの程度興味を持ったか
- 記事にならないとしたら、その理由は何か
リリースを発信する上で、最も重要な『マスコミ担当者の感覚値』そのものがわかるわけです。
つまり、
リストのリフレッシュ(改善)や、リリース内容のブラッシュアップが可能となるのです。
したがって、
このPDCAをおこなっていないとすれば、担当者に届かないリストに対し、繰り返しリリースを垂れ流している。さらには、記事にはならない書き方および内容で、発信し続けている、という可能性があるということです。
会計ソフト大手が、販促広報で大成功
以下、肥後(ピーアールセンター代表)が、大手会計ソフト開発会社O社(当時、従業員430人、年商360億円)のマーケティング担当者から相談を受けた時の話しです。
わずか15秒程度のコマーシャルでは伝えきれない商品の内容を、効果的にプロモーションしたいとのこと。
広告はもちろん、広報活動も行ってきたが、成果がいまいちとのことで、肥後への相談にいたりました。
フォローのない広報活動は成功しない!?
0社の広報活動についてヒヤリングしていくと、次第に問題点が見えてきました。
一言で言えば、
広報活動の体制が貧弱でした。
『対マスコミフォロー』をしていなかったのです。
上述、これでは広報活動の定量的測定が難しいわけです。
繰り返しとなりますが、
広報活動では、リリースを流して終了ではなく、常に到達度(マスコミ担当者の反応、どの程度興味を持ったか、記事にならないとしたらそれはどういう理由か)などをチェックし、リストのリフレッシュやリリース内容のブラッシュアップを繰り返しおこなう必要があります。
広報活動そのものを見直す
肥後は、改善の第一歩として、
リリースの発信に関して、FAXと郵送の2通りとし、到着を見はからって、大手マスコミについては、到着したかどうかの確認を徹底するようアドバイスしました。
リリース到着の確認電話は、マスコミがネタを取りこぼさない意味でも、実は『対マスコミフォロー』なのです。
ただし、
記事に取り上げてもらえるかなど、しつこい問い合わせは逆効果なので、厳禁です。
記事が出た後、その反響をマスコミに報告することも、立派な『対マスコミフォロー』です。
とりあえずの第一報は、お礼を伝える程度で問題ございません。
次に実践したいアクションとして、その商品をユーザーが、実際にどう活用しているか、そのサクセス・ストーリー等をあらためてリリースできるとベターです。
この一連のアクションの結果、
その後、O社の商品は、日経本紙や朝日新聞一面に紹介されることとなりました。
本ケースは、
広報活動を見直すことで、『販促広報』を実現した事例となりました。
マーケティング×販促広報【新・販促広報】を提唱
株式会社ピーアールセンター CMO 内田悟志