【経営者のための販促広報】社長の顔=会社の顔 。顔の見えない企業に魅カはない。

形のない商品を どう広報していくか

弊社の『販促広報』講座にお越しいただいた経営コンサルティング会社の話しをご紹介します。
 
 
社長の顔=会社の顔 。顔の見えない企業に魅カはない。
 
 
経営コンサルティング会社S社(名古屋)は、当時、年商5億、社員20名。

業務内容は、
経営コンサルティング、情報システムコンサルティング、教育・研修サービス、会計事務所業務、監査法入業務など多岐にわたっていました。

一般的に、
コンサルティング業務などソフト産業の分野は、広報の立場からすると、記事に取り上げられにくいという側面を持ちます。

なにしろ、
・形がない、
・モノがない、
わけですから。

業務内容(サービス)というのはどこも似たようなもので、商品(形になったもの)といえそうなものは実績だけでしょう。

新聞記者も客観的評価を下すのが容易ではありません。

社長自身を 広報の素材にする

S社の社長は公認会計士であり、
いくつかの著書も発表している理論家でした。

コンサルタントとしての実績も豊富で、
この社長の足跡を前面に出すことで、コンサルティングという形のないものに、マスコミの目を向けさせることができそうでした。

考えてみれば至極当たり前なことですが、
コンサルティング業務(サービス)の場合、会社そのものを商品として見せる必要があります。

また、
『社長の実カ=会社の顔』 という性格が非常に強いのが特徴です。

だとすれば、
社長自身を商品化し、愛知県のトップブランドとして売り込んでいこう、と考えました。
 
 
社長の顔=会社の顔 。顔の見えない企業に魅カはない。
 
 
人物を商品化して売り込むのは、米国の選挙広報の常套手段でしたが、SNS時代になった今、あらゆるビジネスにおいて常套手段になったといえます。

そこで、当面は、
著書を持つ社長が、さらに積極的にセミナー、シンポジウムの講師を務めるようアドバイスしました。

同時に、
スタッフと共同執筆の形で、ビジネス専門誌に論文や成功事例などを発表するよう、努めてもらうようにしました。

スタッフの能力の高さをアピールし、会社全体の信頼性を高めることは非常に大切です。

定期的な広報計画として、
顧間先企業のサクセス・ストーリーをマスコミに継続的に流していくこともお勧めしました。

顧問先企業300社に、
景気動向などのアンケート調査を行い、その結果を分析してマスコミに配布し、調査報道に使ってもらうよう提案しました。

公正な統計調査は、
最も記事になりやすい素材の1つだからです。

キーワードを考える

形がなく、商品名もない、
となったら何かキーワードを設けた方がわかりやすくなります。

米国はビジネスの先進国だけあり、キーワードづくりが非常にうまい国です。

ときには、昔からの理論を整理し直し、新しいキーワー ドをつけてリフレッシュすることもあります。
 
 
社長の顔=会社の顔 。顔の見えない企業に魅カはない。
 
 
弊社でいえば、
『販促広報』という造語がそれにあたります。弊社の理論を表すキーワードとして、まさに商品化しているものです。

このキーワードに到達するまで、数年の歳月を要し、使い出してからは20年以上の歳月が経過しています。

話しを戻すと、

中小企業は、
良くも悪くもワンマン経営になりがちです。

そのため、
社長のリーダーシップが問われることになります。

もちろん、
このコラムで述べたコンサルタント業も例外ではなく、業態のいかんを問わず、

社長は、
常に会社の顔であることを自覚し、会社の顔であり続けなければなりません。

そしてそれが、
キーワードとなり、
結果、販促広報の試金石となるのです。